福岡県粕屋町で2人の男子高校生が亡くなった飲酒運転事故から15年となる9日、「飲酒運転根絶フォーラム2026」が福岡市東区のなみきスクエアで開かれました。博多高(福岡市東区)の飲酒運転撲滅活動の紹介、シンガー・ソングライターの川嶋あいさんとエフエム福岡アナウンサーの愛智望美さんの対談などを通して、約600人の参加者は飲酒運転ゼロに向けて思いを新たにしました。
尊い命が奪われた事故から15年 高校生らが飲酒運転根絶を誓う
博多高生が決意を届ける
20 1 1 年2 月、博多高の1 年生だった山本寛大( かんた)さんと皆越隼人さんの尊い命が飲酒運転の車によって奪われました。同高ではこの事故をきっかけにJR・西鉄千早駅で飲酒運転撲滅を呼びかけるなどの活動を始めました。
フォーラムでは、同高の生徒12人がステージに上がり、2人をしのんで月桂樹( げっけいじゅ)を粕屋町の公園に植えたことや書道部が飲酒運転の通報を呼びかける懸垂幕を作成して福岡東署( 福岡市東区)に掲示したことなど、これまで生徒会を中心に進めてきた取り組みを紹介しました。
生徒会の添田隼矢さんは飲酒運転事故で失われた命に触れ「明日が当たり前に来ることはない」と発表。さらに「飲酒運転は絶対にしない、させない、許さない、そして見逃さない。この言葉と思いを胸に一日一日を大切に過ごしていきたい」と、固い決意を届けました。
飲酒運転ゼロに向け心を一つに
続いて山本寛大さんと同級生だった愛智さんと福岡市出身の川嶋さんが「いのちの音 こころの声」をテーマに対談しました。川嶋さんは、自身のラジオ番組にゲスト出演した“ 夜回り先生” こと水谷修氏の「大人が子どもたちの生きやすい環境や家庭、社会の空気感や道しるべを作らないといけない」という言葉を引用。「私たち大人の言動が子どもたちに影響を与えている。子どもたちにメッセージを伝えるためにまずは私自身が飲酒運転根絶という思いを深く心に刻み、周囲の大人たちと共有していきたい」と述べました。愛智さんはその言葉に大きくうなずき「いまだに福岡県内で飲酒運転がなくなっていないのは恥ずべきこと、引き続き飲酒運転ゼロに向け力を合わせていきましょう」と訴えました。

最後に寛大さんの母でNPO 法人「はぁとスペース」理事長の山本美也子さんが登壇。「多くの人に背中を押していただき、支えていただいた15 年だった」と振り返り、「皆さんと一緒だったらこれからも飲酒運転ゼロを目指していけるという勇気をいただいた。これからも飲酒運転根絶に向けお付き合いください」と呼びかけました。




