110番通報で飲酒運転ゼロへ 飲酒運転防止講座 【後編】

 チームゼロフクオカは飲酒運転ゼロを目指し、新聞紙面を通じた呼びかけや啓発イベントなど多様な取り組みを展開しています。10月7日、周囲に飲酒運転防止を訴える人を育成する講座を西日本新聞社(福岡市中央区)で開催しました。前編の認定NPO法人はぁとスペース理事長・山本美也子さんの講演に続き、今回は福岡県警察による実践的な110番通報訓練の模様をお届けします。

飲酒運転ゼロまで遠い状況が続く

 「飲酒運転防止講座」の110番通報訓練は、福岡県警察本部交通部交通企画課の萬田雅博さんが講師として登壇。初めに福岡県内の飲酒運転事故の現状を伝えました。2024年の事故件数は96件、6年ぶりに増加に転じました。25年も10月末までの累計は78件と下げ止まりが続き、飲酒運転ゼロにはまだ遠い状況と言えます。

 萬田さんは「飲酒運転事故を減らすのに警察の力だけでは限りがあり、皆さんの協力が必要です。飲酒運転が疑われる車を見かけたら、迷わず110番をお願いします」と力を込めました。飲酒運転を目撃した際の通報は、福岡県の条例に定められた県民の義務でもあります。今年は10月末までに2,046件の通報が寄せられています。そのうち210件、およそ10件に1件が摘発につながり、飲酒運転事故を防ぐ上で大きな役割を果たしています。

30歳代から80歳代まで幅広い年代が参加しました

難しく考えず勇気を持って通報を

 参加者は、前方のスクリーンに映し出された時間や場所、状況などの設定に基づき、ロールプレーイング方式で飲酒運転の通報訓練に挑戦しました。
 飲酒運転らしき車を見かけた通報者役が110番通報すると、警察官役の萬田さんが「110番、警察です。事件ですか? 事故ですか?」と応答します。飲酒運転の通報だと告げると「まず名前から聞かせてください」と順を追って質問が続きました。目撃した車両のナンバーや色、車種の他、「いつ、どこで、どのような状況ですか?」など電話の向こうの警察官が一つ一つ丁寧に情報を引き出し、その場でどう対処すべきかまで教えてくれます。
 模擬訓練とはいえ、少し緊張した様子で答える参加者でしたが、分からないことは分からないと答えればいいと知り、安心した表情に。萬田さんは「難しく考えず、勇気を持って電話してください」と訓練を締めくくりました。参加者たちは、「飲酒運転は絶対しない、させない、許さない。そして、見逃さない」との誓いを込めハンドスタンプ(手形)を押して、受講証明書を完成させました。

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